免疫と漢方について
免疫力アップと
漢方薬の関係は?
関係あります。漢方薬は免疫環境を改善してくれます。
毎日を健康に過ごせればよいのですが、体調が優れないときもあるでしょう。手足が冷える、疲れやすい、肩がこるなど、病気とまでは言えないけれど、何となく辛いという症状に悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。
このような症状だけでは、病院へ行っても「様子を見ましょう」などと言われ、つらいまま過ごさなくてはならないこともあります。
このようなときに、威力を発揮するのが漢方薬です。漢方ではこのような「何となく調子が悪い病気一歩手前」の状態を“未病”と呼び、治療が始められるのです。未病のままにしてしまうと、本当の病気になってしまう危険もあります。「そんな大変なことになる前に治してしまおう」というのが、漢方の未病の考え方なのです。
漢方薬は、医師がその人の体の状態に合わせて処方を決めるオーダーメイドの治療です。免疫環境を整えることで、本来人間が持っている自然治癒力を最大限に引き出してくれます。
そのため漢方治療では、部分ではなく全身を診ます。たとえば、胃の調子が悪いときに一般的に私たちが処方される薬(西洋薬といいます)は、胃酸の分泌を抑制するなど、部分的に狙い撃ちしてくれる薬です。それに対して漢方薬は、からだ全体の調子を整えることで、胃の調子もよくしていきます。そのため、何となく体調が悪い(悪い部分がはっきりしない)“未病”に、とても適した薬なのです。
ちょっと体調が悪いな、というときには、漢方を活用してみるのもいいでしょう。もちろん、そのような時には必ず医師に相談しましょう。